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2010/10/15

ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て「商売の原点」「人付合いの原点」を取り戻すことなのかもしれない。

「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」

もともと商売は物々交換で始まり、その後対面で商品とお金を交換する貨幣経済に入って行きました。しかし、基本は対面での取引だったため、相手の顔もわかり、ズルをするような取引相手は、同じ地域で長期間の取引を続けることは不可能でした。

それがマスマーケットにマスプロダクトを販売する必要性がでてきたのと同時に、「プロダクト(商品)」を「チャネル(販売網)」に「ディストリビュート(配送)」して、販売するというシステムができあがりました。それと同時に最も効率的に多くの商品を同じような手法で誰でも同じ様に販売するために「小手先のマーケティング」必要となったのだと思います。

失ったものは、「直接対面して取引を行う」ために「相手の喜んだ顔が見られる」「商品に対する期待や不満が把握できる」機会。また、取引相手と知り合いになり、 自分が逆に相手の商品を購入する側に回った時にコミュニケーションができる喜び。お互いを自分の人脈に組み込んで、知り合いを紹介し合い広がっていく人脈形成のチャンス。別に安さだけ求めるのであれば、他の売り手から購入するけど、知り合いから買ったほうがうれしいよね、困ったことがあったら、お役に立てることだったら言ってね、という感覚でしょうか。

行きつけの飲食店には、この法則はまだ健在です。「安さ」よりも、相手が自分のことを知っていてくれる喜び、コミュニケーションできる楽しさが心地良さを提供していますよね。英語でも「local」って言いますよね。 I have a local!ってね。

前者は、グランズウェルでよく知られるようになったソーシャルメディアをやるときに重要視されている「傾聴」そのものですよね。

このことが、一番最初に「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」と書いた根拠です。


CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)が、江戸時代に進んだ商売方法である「三河屋の御用聞き」の現代版に過ぎなかったように。。。※前回購入したものを把握し、切れた頃にアラームを提示して、次の注文を取る。従来の注文タイミングなどの履歴でそろそろ注文を取りにいくべきかを把握して、訪問する。そして、それを家にいながら注文も配送まで行っているもらえたわけで、ECの非常に進んだ形式ですよね。


これが、私のソーシャルメディアに対する視点です。人間や動物が昔から行っている習性に逆らうことは難しく、DNAに記憶され、生き延びる過程で獲得してきたことはそう簡単には変わらない考えているからです。テクノロジーを使って、人間くさい楽しみを取り戻す!社会的な動物である人間の楽しみを追求する! 人はこれをやりたいだけなんだと思います。

自分が今一番楽しいのが出会った人と知り合いになり、お互いが手伝えそうなことを持ち寄って協力する。そして、その信頼から次の人脈形成につながっていく。ということなので。この手助けをしてくれるソーシャルメディア、使わないわけないでしょう!

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